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展覧会の記録

桐谷純子個展「108のぐい呑」
2016. 9.26〜29  在カナダ日本国大使館・広報文化センター(オタワ)

初のカナダ個展です。
首都オタワの官庁街に位置する在カナダ日本国大使館・広報文化センターは、生け花や盆栽展、日本語弁論大会、アニメや日本映画の会など、日本文化を発信する拠点です。その日本庭園を借景に、2種類の108のぐい呑–「褶曲」と「折り」–が展示されました。

  • 108のぐい呑
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今回のぐい呑展は海外での日本酒紹介イベントとのコラボレーションで、希望者は連日午後、展示作品と同様の予備のぐい呑で複数の日本酒を試飲することができました。

作品を眺めるだけでなく、実際に手に取り、機会があれば唇で触れて感じてほしいということは、日々、作家が口にする願いでもあります。今回も「握ると手に収まって離れない」「飲みやすい、唇に当たった感じが良い」などの感想を頂きました。

  • 108のぐい呑
  • 日本酒の会
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開催中には、地元高校生の美術クラスの訪問がありました。ぐい呑制作技法の解説を聞いたり、「見慣れない面白いデザイン」を熱心にスケッチしたりしていました。

また日本情報を紹介する地元のケーブルTV「コンタクト・ジャパン」の取材を受け、作家は以下のようにコメントしました。
「日本の工芸(陶)分野において、日常使えるモダンアートを目指して50年になる現代作家です。できれば美術館で、作品を飾るだけでなく実際に使う形の展覧会を開いてみたい、日本でやっていないことを海外で実現できればと思っています」

  • 108のぐい呑
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個展終了後に門司健次郎カナダ大使による日本酒の講習会も開催され、予備のぐい呑での試飲が行われ、イベントは好評のうちに幕を閉じました。

  • 108のぐい呑
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カナダの酒造メーカーが地元の名水を使い日本の製法で作った日本酒、オリジナルのぐい呑で試飲した味はいかがでしたでしょうか…。

Photo: 在カナダ日本国大使館・広報文化センター


★本イベントは、在カナダ日本国大使館のホームページにも掲載されています。

・桐谷純子氏による「108のぐい呑」展の開催
・門司大使による日本酒講習会の開催

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桐谷純子個展「108のぐい呑」
2016. 5.16〜21  Galerie (ギャラリー) 412   (東京・渋谷区)

4年ぶりの日本での個展です。
会場のギャラリー412は、旧同潤会青山アパートにあった老舗の画廊です。再開発プロジェクトでアパートは壊され、2006年、建築家・安藤忠雄氏の手によってモダンな商業施設「表参道ヒルズ」へと生まれ変わりました。一方で、この歴史的な建築を惜しむ声も強く、当時を再現した「同潤館」を隣りに残すことになりました。ギャラリー412は現在、このレトロな同潤館の3階にあります。

  • 108のぐい呑
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旧青山アパート時代から、陶芸家は、いつかこのギャラリーで個展を開きたいという願いを持っていました。数十年を経て、やっとこの空間にふさわしい作品が完成し、いま夢が実現したのだと語ります。

階段を3階まで上ると、表通りの喧噪は嘘のように静まります。大きな窓から見えるケヤキの緑にぐい呑の白が映えています。中央のテーブルには逆一刀彫技法による108個のぐい呑、奥の棚には土を折って作られたぐい呑が並べられ、お客様は思い思いに手に取って感触を楽しまれました。

  • 108のぐい呑
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  • 日本酒の会
  • 108のぐい呑

「それぞれが個性を主張していて、手に持つと吸い付くようにフィットしますね。思わず口に運びたくなります」
「逆一刀彫のぐい呑は少し重そうに見えたけど、持ってみると意外と軽いんだな」
「土を折ったぐい呑は、練り込みがきれいだわ」

まったく印象の異なる2種類のぐい呑ですが、輪郭を主張する逆一刀彫技法のぐい呑は力強くて男性的、土を折る技法のぐい呑は線が柔らかく優しい印象で女性的と言えるのかもしれません。

  • 108のぐい呑
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「使ってみたいという気持ちにさせるものが器だと思います。飾ったり眺めるだけでなく、実際に手に取り口に触れて感じてほしい。使ううちに器と使い手との間に共生関係が生まれ、器が育って行くんです。」

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